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自動音声応答試験システム
出願番号【特願 2008-315437】
姿 勢
肺から声帯まではまっすぐに配置されています。従って猫背や首だけ突き出すような姿勢が声量や発声に悪影響を及ぼすのは容易に想像がつくでしょう。胸を張って真っ直ぐに立つのが基本です。そのとき両足のかかとは、こぶし一つ分空け、つま先は外側に向けます。足はどちらかに比重を置くことなく、両足で全体重を受け止める意識を持ちます。
この姿勢が辛い人は、使用している諸筋肉が緊張している証拠です。慣れれば筋肉に余計な緊張は走らず、無駄な力が入ることもなくなるでしょう。正しい姿勢とは、究極的には無駄な筋肉の緊張がない、いわばリラックスした姿勢であると言えます。
選 曲
自分が歌う曲なのですから、自分の声域に合ったものを選びましょう。声域とは、低い声から高い声まで、自分が出せる声の範囲のことです。高低ギリギリのラインは避け、無理なく出せる範囲で歌える曲が最適でしょう。カラオケのキーチェンジャーを使ってキーを調節する方法もありますが、その場合でも、自分の声域を知らなければ上手くキーを合わせられません。まずはピアノなどで、自分の声域を確かめてみましょう。
また、音程にあまり 変化のない曲を選ぶという方法もあります。テンポがひどく早い曲なら、発音やリズムに自信のある人は挑戦しがいがあります。逆にテンポが遅い曲は、総合的な歌唱力に自信のある人向きです。
発 音
例えば英語は日本語に無い発音があるため、よく口の開け方から説明が必要になる場合があります。歌う場合も同様に、歌声にふさわしい口の開け方がありますので注意が必要です。普段、人と話している調子では、歌の説得力や歌声としての伸びもうまく表現できないからです。
そこでまず母音と子音ですが、簡単に言えば声が外に出されるまで何の障害物もなく、口の形を変えるだけのものを母音、そうではないものが子音です。ですから比較的「あ行」の音はハッキリ聴こえても、それ以外が不明瞭になりがちです。
子音は殆ど母音と結びついているので、例えば「さ」(「S」+「A」)の「A」を普段の会話より意識して言うように、口の形を正しく開いてみましょう。かなり歌詞も明瞭になってきます。母音による発声練習は、5つの中でも比較的やさしい「あ」「え」から始めてみると良いでしょう。
呼 吸 法
胸郭を広げるために、肋骨の上下運動に関わる最小の筋肉で呼吸する方法が胸式です。しかし発声には主に腰筋、腹筋、胸筋、背筋。頸筋が使われます。それらの筋肉に刺激を与え、しかも自分の意志で呼気を調整できる横隔膜を活躍させる腹式のほうが、声の伸びや声量、共鳴には有利と言えます。腰に手をあて、鼻から空気を吸い込んだ時にふくらめば、それが腹式呼吸です。
空気を吸い込んだら意識的に息を止め、入った空気は無駄なく歌声に換えるつもりで発声練習をしてみましょう。初めは母音などの短いフレーズで、慣れてきたら楽曲の一部を歌ってみると良いでしょう。息の吐き出し方と、息に声を乗せるバランスを感覚的につかめるようになれば、声がかすれたり裏返ったり、震えることなく歌声が安定してきます。
収 録
歌声を拾うマイクには、指向性があります。簡単に言えば音を拾う角度によって感度に差が出てくるということです。マイクにも様々な種類がありますから一概には言えませんが、一般的にマイクは口に直角に当てた方が声がダイレクトに伝わります。またマイクの感度を考えれば、大きい声や高い声の時は通常よりも離し気味にし、逆の場合は近づけるようにして、通常は5cm程度離すと無難でしょう。